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起動時間の確認

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Raspberry Piにパッケージをいろいろ入れていじっているうちに起動時間が遅くなっていることがあります。
これは、起動時に今までインストールしたサービス、モジュールを起動させているためです。
実際に、何が要因で起動が遅くなっているかを確認し、不要なサービスは切ることで高速化する手順を記載します。


起動時間の計測

起動時間を確認するには、bootchartというソフトを使います。
このソフトは、Linuxシステムの起動時におけるシステム負荷をグラフ化すことができます。

ソフトはAPTで取得します。以下のコマンドを実行し、パッケージをインストールします。

$ sudo apt-get install bootchart

次に/boot/cmdline.txtを編集します。
行の最後に「 init=/sbin/bootchartd」を追加します。

dwc_otg.lpm_enable=0 console=ttyAMA0,115200 kgdboc=ttyAMA0,115200 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p4 rootfstype=ext4 elevator=deadline rootwait init=/sbin/butchered

再起動すると /var/log/bootchart.tgz に起動時間の結果が保存されます。


グラフ化

起動時間の計測が終わったら、計測結果をグラフ画像として出力します。
ログイン後に、以下のコマンドをroot権限で実行するのみです。処理時間が少しだけかかります。

$ sudo bootchart
Parsing /var/log/bootchart.tgz
Wrote image: ./bootchart.png

bootchart.pngが表示されたので、画像を確認します。
画像の確認方法は、Raspberry Pi上のGUIで確認してもよいですし、違うパソコンに移してから確認してもかまいません。

自分のRaspberry Piの結果は以下のようになりました。
起動まで1:34もかかってます。

00124

上記の結果により、Linuxの起動時間の内訳を知ることができます。
不要なサービスを停止させて起動時間を短くするなどの改良を行う手助けとなります。

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