Raspberry PiとArduinoの違いを知る上で、知っておきたいリアルタイム性のこと。
リアルタイム性について
リアルタイム性とは、求められた時間内に処理を終えることです。
リアルタイム性というと、即時というイメージで使われる単語ですが、そうではありません。システムにとって必要十分な求められた時間内で処理を終えていることをリアルタイム性を満たしているといいます。
そのため、リアルタイム性を満たすための要求は、動作させたいシステムによって違っています。
例えば、スイッチを押してから電気を付けるシステムを想定します。
スイッチを沿い手から電気がつくまで、早ければ早いほどいいですが、100ms程度の遅れならば人間にはわかりません。そのため、100ms以内につけることができればよいものとします。
インターネット上で、リアルタイムに天気を調べることができるシステムを想定します。
これも更新が早ければ早いほどいいですが、インターネットを使っているため、通信の遅れも考えられます。使っている人は、30秒以上遅れであってもそれほど不満には思わないでしょう。このシステムは、30s以内に天気を更新することができればよいものとします。
両者には、応答を要求される時間が300倍ありますが、それぞれのシステムの時間要求を満たしていれば、リアルタイム性は確保されています。